先日の街の勉強会でこの７月に新しくオープンした中央区新庁舎・中央区文化センターが紹介されました。場所は神戸市役所のすぐ西隣で、最新の設備と最新のコンセプトで建てられたモダンで「憩いと潤い」も感じられる優れたものです。新庁舎のコンセプトの一つである「ユニバーサル」では５項目を挙げており、その中に「多様なユーザーに配慮したトイレ」というのがあり、その中でも印象的なのは「オストメイト対応個室」というのが各階、それも男女別々に備えられたことです。様々な病気や事故などにより、お腹に排泄のための『ストーマ（人工肛門・ 人工膀胱）』を造設した人を『オストメイト』と言いますが、現在日本全体では１１万から１２万人前後の方々がおられると言われています。この方達に対応する公共でのトイレの数が決して多いはずはなく、これからの公共性のある建物には必須になってくると思われます。このように時代に敏感に反応し、対応していく能力がこれからの街創りには必要で、ぼんやりとしている暇はないなと感じた勉強会でした。