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2丁目タイムズ

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アート

タペストリーで綴る街からのメッセージ

2021.03.18
大型タペストリー どう考える

三宮センター街2丁目では、
「この街は、市民の皆さんからの預かりもの」
という考えのもと、商店街空間の利用につとめています。

アーケード中央に設置する幅3.5m×長さ4mの大きなタペストリーは、
商店街の宣伝スペースではなく、
普段は公営の美術館や行政などのお知らせに活用いただき、
商店街を歩くみなさんにお知らせするパブリックな場所として
ご利用いただいています。

一方、現在のコロナ禍のような非常時には、われわれ商売人から、
通行されるみなさんへのメッセージボードとして、
様々なイメージを掲げてきました。

3月12日からは、レオナルド・ダ・ヴィンチら偉人を設え、
「コロナ禍、どう考える?どう行動する?」という言葉で、
歴史上、様々な変化の場に立ち会った偉人たちは、
果たしてコロナ禍をどう考えるのかを想像し、
あらためて、ひとりひとりが自分の考えを持つことの大切さを伝えています。

新型コロナウィルス感染が拡大し、緊急事態宣言の発出のときは、
神戸ゆかりの洋画家 鴨居 玲 氏のフェニックス(不死鳥)のデッサンに
「私達は負けない」
と強いメッセージを添えたタペストリーを掲げ、
市民のみなさんと自らを鼓舞し、
新型コロナウィルスの正体が少しずつ明らかになり、
三密の回避など、一人一人が注意を払って生活するようになったころ。
同じく鴨居 玲 氏のデッサンで氏の愛犬チータに”おつかれさま”と
セリフを配置し、「心はつながっているね」というやわらかい言葉とともに
お互いをねぎらうメッセージを発信しました。

三宮センター街2丁目大型タペストリー
緊急事態宣言下の強いメッセージで
自らを鼓舞しました
大型タペストリー 心はつながっているね
癒やしを感じてもらおうと
やわらかい言葉を使いました

「私達は負けない」のタペストリーで使われた鴨居 玲 氏のフェニックスは
1995年の阪神淡路大震災のときにも、
街にタペストリーを掲げ、ステッカーにして各店にも掲示され、
復興に向かう街衆に力を与えました。

大型タペストリー よみがえれ首里城

2019年秋、神戸三宮と深い友好関係にある沖縄で首里城が焼失したときには、
フェニックスを使い、「よみがえれ!首里城」と激励のメッセージとともに
みなさんからの、たくさんの募金をいただく旗印として掲げました。

これからも、
神戸・三宮センター街2丁目は、
来街してくださるみなさんに安心安全にお買い物していただくのはもちろん、
これから到来が予測される厄災に対して、しなやかに困難と向き合い、
待ちゆく人たちの代弁者としてメッセージを発信し続けていきます。