9月3日~5日の日程で、三宮センター街2丁目商店街振興組合の研修旅行に行ってまいりました。行き先は北陸新幹線を利用し、7月に街創り協議会でご講演頂いた「越中八尾おわら風の盆」を含む富山・金沢方面。3日間とも好天で充実した旅行となりました。初日は隈研吾氏設計の富山市ガラス美術館見学の後、八尾おわら資料館へ大型バスで直行。施設前で高島館長にお出迎え頂き、館内では320年間続けられている「おわら風の盆」の歴史を改めて学びました。永年に渡って町衆が守ってきたこの伝統を継承・存続していくために、街創り協議会では10万円を「おわら風の盆行事運営委員会」へ協賛金としてお渡ししておりますが、これはひいては日本の将来を担う全国の子供さん達への文化継承の意味もあります。そして通りに並んだ〝ぼんぼり?に明りが灯る午後7時頃には各町の町流しが始まり、特別にご招待頂いたステージ演舞を観覧するなど深まる秋の風情を感じながら、11町の演じ手による優美な踊りや演奏を深夜まで楽しませて頂きました。久利理事長らは金厚おわら保存会会長、新田富山県知事、庵富山商工会議所会頭らと面談され、引き続き三宮の街との交流を続けていくことが確認されました。2日目は石川県立美術館で「金沢美大草創の三羽烏~鴨居玲~」企画展を鑑賞したのち、金沢卯辰山工芸工房に参りました。川本館長から非常に懇切丁寧に工房の概要をはじめ、館内案内をして頂きました。この工房は金沢市市制100周年を記念し、金沢の伝統工芸の継承・発展と文化の向上に寄与するために設置された施設で、「将来にわたって世界に誇る工芸の担い手を育てる」というコンセプトの実現に向けられた熱い思いが川本館長の静かな語り口から感じられました。最終日は自由散策で金沢城址公園、近江町市場をはじめ各自金沢市内を楽しみました。旅のもう一つの楽しみは食事。今回の旅行ではお寿司や加賀料理など舌鼓を打たれた方もおられるようでしたが、昭和初期にタイムスリップしたような人気店の金沢おでん。レトロな店内で金沢ひろず、バイ貝(大きい!)、車麩など旅の締めくくりで美味しく頂きました。次回研修旅行がどのようなテーマになるのか、楽しみにしています。