メディアでも取り上げられていますが、兵庫県ではこの4月から帯状疱疹ワクチンの接種費用の補助事業がスタートしました。帯状疱疹は水痘(水ぼうそう)と同じウイルスが引き起こし、神経や皮膚の炎症による痛みが広がるのが特徴で、加齢などにより免疫力が低下すると帯状疱疹として現れます。その痛みは「焼けるような」などと表現されるほど厳しいものです。この県の補助事業を受け神戸市や姫路市、西宮市などでは「生ワクチン」、「不活性化ワクチン」ともに県補助分と合わせて4千円を1回のみ負担しています。実は帯状疱疹ワクチンの話題は2丁目振興組合ではかなり以前から話題に上っていました。実際に帯状疱疹に罹患してしまった理事からその症状について説明があり、ワクチン接種が推奨されました。帯状疱疹の怖い点ですが、合併症として皮膚症状が治った後も痛みが続く「帯状疱疹後神経痛(phn)」が知られています。さらに、50歳以上で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)と診断された人は、診断されなかった人と比較して、帯状疱疹の発症リスクが高い可能性があることが示唆された報告もあります。このワクチンは50歳以上か、帯状疱疹に罹患する確率が高いとされる18歳以上の方はワクチン接種が受けられますので、少し高い価格のワクチンもありますが、その効果の高さも期待されますので、是非検討される事をお勧めいたします。
生ワクチン: | 接種は1回。費用は8千円程度。接種1年後の予防効果は約60%で持続効果は7年程度。 |
不活性化ワクチン: | 2回の接種が必要で、費用は2回で4万円程度。接種1年後の効果は90%程度で、持続効果は10年程度。 |