今年の4月6日(土)、ストリートミュージーアム収蔵式典の新たな作品を創って頂いたのは、韓国のガラス作家、金東希氏です。お父様の仕事の関係で大学1年生の時に尼崎に移住され、語学学校に通った後、武蔵野美術大学大学院を卒業され、学んでいたガラスをさらに研究するために、全ての環境が整っていた富山で創作活動を始められました。金氏が目指されているのは「人の心が温まる」ような作品だそうで、ガラスは「透明感」が魅力の素材であり、加えて「やわらかさ」や「やさしさ」を表現し、美しい自然を有する富山の魅力も作品で表現できればと考えられたそうです。先日、お目にかかりましたが、今回の作品もお人柄の伝わる「温かな」作品です。
実は1月31日から2月4日まで東京の南青山で「キム・ドンヒ個展」が開かれ、久利理事長がご挨拶を兼ね鑑賞させていただきましたが、金氏も大変喜んで下さり、その後に早々に収蔵式に収められる作品「夕焼け」を2丁目にお送り下さいました。作品の下部が薄い橙色で上に同じく薄いブルーのグラデーションとなっており、何故かもっと純真だった自分の子供の頃に見た夕焼けを思い出してしまいました。これこそ「温かみ」なのでしょうか。4月の収蔵式典が楽しみですね。
Donghee KIM / 金 東希
1989 | 韓国晶原市生まれ |
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2013 | 第二回そば猪口アート公募展 優秀賞 |
2014 | 神戸芸術工科大学 卒業 武蔵野美術大学大学院 入学 第53回日本クラフト展 入選 |
2016 | 武蔵野美術大学大学院 卒業 富山ガラス工房 所属 |
2018 | 第57回日本クラフト展「U35賞」 |