2029年に開業予定のJR三ノ宮駅の駅ビルの起工式に合わせて、3月6日に関係者トップ3名による座談会が開催されました。JR西日本の長谷川一明社長、久元喜造神戸市長、UR都市再生機構の中島正弘理事長の3名とコーディネーターとして神戸芸術工科大学の長濱伸貴教授が登壇。長谷川社長による新しい駅ビルについての説明の後、長濱氏から3名それぞれに質問していく形で進められました。新聞報道では、30階建ての高層ビルができるということがクローズアップされていますが、座談会ではむしろ、神戸・三宮に集まる人々が街を回遊し、人と人が交流する起点、拠点を目指し、情報発信や街との結びつきを強化していくといった新駅ビルの目的が多く語られていました。久元市長は「(新しい三ノ宮駅が)京阪神全体の玄関口として機能し、人間中心のまちづくりへの貢献に期待する」とし、URに対しては「東京渋谷の再開発に関わったノウハウを活かしてほしい」と話していました。さらに「エネルギーの面でも未来志向で考えたい」とも。街創り協議会で話題になっている梼原町の小水力発電や弓削牧場のメタンガス活用などにも繋がりそうな話でした。開業は5年後。長いようであっという間です!