
9月3日~5日、富山県と石川県に研修旅行に行ってきました。
・1日目
富山では隈研吾氏が設計した「富山ガラス美術館」を見学。木製ルーバーが無数に配置されたデザインに隈さんらしい温かさを感じるとともに、1階から6階までの吹き抜けの「見通しの良さ」に圧倒されました。夕方頃から雨模様でしたが、八尾の風の盆 まち流しが始まる18時には雨も上がり、予定通り開催されました。これまでも久利理事長を中心に度々訪問させて頂き、交流を続けてきたこともあり、特別に「お座敷おわら」を観覧させて頂くことができました。ゆっくりとしたしなやかな動き、指先まで神経が通った凛とした空気。八尾の町の人々が創り、守り、育て、繋いできた文化を目の前で体験し、歴史の重みと豊かさを感じることができました。
・2日目
この旅のもうひとつのメインである、金沢「卯辰山工芸工房」へ。加賀藩 前田利家公から始まる壮大な工房の成り立ちについて館長の川本様から直々にご講義頂きました。その歴史、そして今でも市民の皆さんの前田家への尊敬があるからこそ、立派な公の工房を構えて継続されていることがよくわかりました。特別に拝見した工房では若い作家の皆さんが熱心に創作活動に打ち込まれていました。「実は現在定員割れです」と仰る川本館長。なんと、試験で及第点に達していない人は例え定員以下であっても合格にならないそうです。まさに選ばれし優れた創作技術を持った人だけが使える工房なんですね。さらに卯辰山工芸工房の素晴らしいの点としては、出来上がった優秀な作品を東京などの展示会やギャラリーに出品し、販売までしているところ。修了後の作家活動に向けてもフォローされています。
・3日目
金沢を訪れ、一番印象的だった有名な「石川県立図書館」。巨大な円形の閲覧スペースはもちろん素晴らしかったのですが、実はそれ以上に感動したのは入口の注意表示でした。注意事項がプロジェクターで映し出されていたのですが、中でも「おしゃべりOK」の表示にビックリしました。卯辰山で教えて頂いた加賀藩から続く金沢市民のプライドが「迷惑にならなければ、図書館で交流しても良い」という市民への信頼に繋がっているのだとわかり、金沢の街への私の眼差しがガラリと変わる音がしたような気がしました。今回の研修旅行を通して、如何にして「街の歴史や文化が積み重ねられていく」のか、思い知らされました。神戸三宮は今まさに我々の手によって歴史を作っているところです。八尾や卯辰山での体験を活かし、引き続き神戸ならではの歴史、文化を創り、積み重ねていきたいと気持ちを新たにすることができました。
