logo

2丁目タイムズ

最新情報
アート

川西祐三郎氏の作品が兵庫区役所に設置されました(2丁目タイムズ 2025.6月号)

2025.06.25
川西祐三郎氏の作品

センター街2丁目商店街の東西入り口に飾られている大きなステンドグラス、「港俯瞰」・「脊山眺望」の作者である川西 英先生のご子息様であり、神戸市兵庫区出身の版画家、川西祐三郎氏(1923~2014)の壁画「美しいまち神戸」が設置されていた湊町地下道が、2025年4月1日をもって閉鎖されました。神戸市・兵庫区にゆかりのある方の作品であること、また、何らかの形で作品を残してほしいとの地域の声があったことから、このたび、同作品を陶板で復刻した複製が兵庫区役所の2階に設置され、その除幕式も行われました。少しその経緯について補足すると、1973年 兵庫区と中央区の区境にある国道2号線を横断する地下道「湊町地下道」に設置されました。この地下道を3月で廃止し、送電線の管路として転用することになったため、作品が見られなくなる。このことから何らかの形で保存できないかと検討されました。ただ壁画はガラスモザイクで製作されています。作品を壁からはがすことも検討されましたが、約50年前の作品とあって破壊される可能性もあり、写真を撮影したうえで陶板に焼き付ける方法で、複製されました。
(写真はその複製を眺める古泉兵庫区長と御親族の川西和代さんですが、古泉兵庫区長には2丁目振興組合は大変お世話になっており、感謝の気持ちで一杯です)

作品の紹介:壁画「美しいまち神戸」

・ガラスモザイク製、H1630×W5840mm
・ポートアイランド北公園から見た神戸の風景が描かれており、東西に市域や景観が広がる神戸らしく、横長の画面を活かして海や港、街、山並み、空などが左右に伸びやかに表現されている
・1973年、湊町地下道(兵庫区と中央区の区境に位置する国道2号線を跨ぐ地下道)に設置
・2025年4月、湊町地下道廃止に伴い陶板で保存
・除幕式では兵庫区の古泉泰彦区長や川西和代さんのほか、自治会の関係者など約30人が集まりました。

一目見て神戸だと分かる美しい作品ですので、特に兵庫区にお住いの方で兵庫区役所に行かれる際には是非ご覧になってください。