
2023年、私達のストリートミュージアムに「古代からのバトン」を収蔵して頂いたガラス作家の松島 巌先生が4月1日から6日まで岡山市にある百貨店、天満屋5階で「コアガラス展」を開かれていましたので、早速ご挨拶を兼ねて足を運んできました。先生の作品は以前ご紹介しました様に紀元前から伝わるコアガラスにより創作されています。そのため吹きガラス等では表現し難い繊細な立体表現も可能になっています。松島先生は古代オリエントを作品のイメージに取り入れておられ、そこに古来育まれてきた日本の深い美意識からも折々に示唆をもらいながら作品を創られておられるそうです。松島先生とお話をしていますと突然、在原業平の和歌『晴るる夜の 星か川辺の 蛍かも わが住む方の 海人の焚く火か』(伊勢物語87段に出てくる歌で、芦屋の里の方向にある漁火と分かっていながら、明滅するその光を夜空の星や川辺の蛍にみたてて、凝ってみせています)が突然出てきて、自分の知識の無さもあり慌ててしまいます。それはともかく、松島先生の作品はどれを観ても発色が大変美しく、古代オリエントのオマージュとして「太陽」、「ナツメヤシ」、「山羊」がデザインされているようでじっと見入ってしまいます(間違っていたらゴメンナサイ)。皆様も今一度、私達の街に収蔵されている「古代からのバトン」をじっくりご覧になってください。そこには様々な松島先生のイメージが込められているのが見えてきますよ。

