
神戸と言えば2017年に開港150周年を迎え、現代に至るまで、近代的なイメージが強いですが、古くは源平合戦の一つの舞台となった一の谷など、多くの史実・伝承も息づいています。
神戸市立博物館では6月14日迄【神戸百華】と題して展覧会が開かれ、神戸市立博物館が誇る100件のコレクションを多様な視点より紹介していました。たびたびご紹介しておりますように2丁目の西側入り口にありますステンドガラスは川西 英先生の作品「みなと俯瞰」(昭和11年製作)ですが、これも第1章【神戸と海と…】で展示されていました。この作品は【神戸百華】70点目の作品で、その説明には「お空に船が浮かんでいる…」とタイトルが朱色で描かれており、「神戸、ええやろ、と川西先生の優しい声が聞こえてきそう」と結ばれていました。神戸の様々な景色を優しいまなざしで描かれた川西先生のお人柄がしのばれますね。
その他にも入ってまず目につくのが江戸時代末期に幕府が設置した「神戸海軍操練所破風」でした。海軍操練所と言えば勝海舟や坂本竜馬も頭に浮かんできます。「破風ハフ」とは切妻屋根につく装飾のことで、この歴史的遺構が目の前に現存するのは感慨深いものです。その他にも平清盛が福原を新しい都にするつもりでしたが、平家の人々の夢見が悪くなって、ある朝、清盛が寝所で目を覚まし、妻戸を開くと、庭には無数のシャレコウベが蠢いていたという様を描写した「福原殿舎怪異之図」は印象に残りました。この逸話が切っ掛けかどうかは定かではないですが、わずか半年で清盛は京に戻ることにしたそうです。
こういった大変興味深い作品・資料を神戸市立博物館は多く所蔵していますので、今回はこの「神戸百華」を見逃された方も、次の機会があれば是非ご覧になって下さい。
