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編集後記

生田神社の分社(編集後記/2025.4月号)

2025.04.25
生田神社分社

生田神社の春祭りですが、湊川神社の宮司で兵庫県神社庁の庁官である垣田宮司がそのご挨拶の中で、少子化や高齢化、さらに過疎化により、全国的にも神社の数が減少していると述べられ、祭りの催行も年々困難になってきていることが紹介されました。ところが減少中とはいえ、今なおコンビニエンスストアの数(2024年11月現在、5万5692店)より多い約8万の神社が全国各所に鎮座しているそうです。それに対し、宮司など神職の数は約2万人。実は、神職はその人数の4倍にあたる神社を管理しており、それを可能にしているのが複数の神社の兼務で、多いと30社以上を兼務している宮司もいるのだそうです。私が個人的によく知っている神職の方から「複数の神社を兼務している」とお聞きした時は、最初その意味が良くわかりませんでしたが、そういった事情があるわけです。この様な困難な状況にありながら、氏子さんとも協力して、2016年に生田神社の主祭神様がポートアイランドの地で勧請されて分社されました。生田神社の分社ができるのは、1800年を超える歴史のなかで初めてのことでした。その結果、新たに氏子地域となった港島地区で最初に祭りが披露された訳です。私達の街や氏子を静かに見守って下さる神様が鎮座されている生田神社、その歴史と伝統を守って行かなければなりません。