
アートストリートに2015年に収蔵された作品、「虹色浮遊像(木彫刻)」の作者である一井弘和氏の木彫展が先月、大丸神戸店8階で催されました。2016年に奈良ホテルで個展を開かれたことがあり、その時以来の一井先生とのお顔合わせでしたが、素敵な新作を楽しませて頂きました。先生の作品は尖った感じが一切無く、どこかホッとした気持ちにさせてくれます。あくまでも個人的な印象なのですが、それは作品が木を素材にしている、動物が多く登場し、作品の女性像が優しい表情をしている、そして自然との絡みを感じるからでしょうか。きっと一井先生のお人柄の柔らかさを反映しているように感じます。女性像が纏っている衣装もとても洗練されていて、仮に先生がご自身の洋服のブランドを立ち上げても、きっと大成功されたのではと想像します。先生はご自身のコメントの中で次の様に語られています。
〜彫刻的自然観〜
古くから我々の先祖は輪廻転生など人間を自然の一部とし自然への尊敬の念を抱き生きてきました。世界各地に様々な自然神が存在する様に人知を超えた存在と感じられたのでしょう。私の制作の根底にもこのような精神世界が影響しています。自然の営みと切り離す事の出来ない私たち人間の‘精神’の姿を、木彫を中心に水晶、漆、金、和紙、銅など様々な素材を利用して表現します。
一井先生はインスタグラムもされていますので、『hirokazuichii』で検索してみて下さい!

