隈氏の講演会・シンポジウムの予定をご紹介致しましたが、その隈研吾氏が姫路のアートプロジェクトに関わっておられ、ご本人による解説の機会があると聞き、現地にうかがいました。姫路での企画は、西の比叡山と呼ばれる書寫山圓教寺と姫路市立美術館の共催で「生き延びるためのデザインワーク:これからの用の美」というタイトルで開催されます。隈さんからは「姫路は建築の聖地。ヨーロッパのいかつい城と違い、小さな屋根が集まった姫路城はヒューマンスケール(人間サイズ)のやさしさがある」と姫路の印象が語られました。今回の展示では、姫路城にも使われている和釘を用いたパビリオン「くぎくも」が、圓教寺の三之堂前広場に設置されます。柔らかい和釘は、変化が早く柔軟性が求められる今の時代に、昔ながらの伝統的創意工夫のヒントを与えてくれている気がします。今回、直接お考えに触れ、7月に直接 隈研吾さんの話を聞くことができるのがますます楽しみになりました!圓教寺の歴史ある建築と隈さんの新しい作品を一緒に楽しめる展示、是非姫路へ足を運んでみてください。
圓教寺×隈研吾 展覧会
展示期間:2024年6月16日~12月1日
会場:書寫山圓教寺三之堂前広場
詳しくは「姫路市立美術館HP」https://www.city.himeji.lg.jp/art/