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おわら風の盆(2丁目タイムズ 2023.9月号)

2023.09.29

越中路に秋の訪れを告げる伝統行事「おわら風の盆」が9月1日から3日まで富山市八尾(やつお)町で行われました。この伝統ある行事に街の関係者がその魅力を探るべく富山を訪れました。初めて耳にする方も多いと思いますが、この「風の盆」は五穀豊穣(ほうじょう)の祈りを込めて江戸時代の元禄年間(1702年頃)から約300年続くとされています。そろいの浴衣や法被を身にまとい、編みがさを目深にかぶった男女が、三味線や胡弓(こきゅう)の哀愁漂う音色に合わせて優美に踊ります。その舞台となるのが、富山市八尾町ですが、その中心部を走る石畳のまち並みでは、一般家屋も色や形を統一され、無電線化の整備も行われており、江戸時代のまち並みの佇まいを残しています。この八尾町は人口が約2万人なのですが、この「風の盆」の三日間で約20万人が訪れます。「岸和田だんじり祭り」や「灘のけんか祭り」などは弾けるエネルギーを感じますが、それとは対照的に通りに並ぶぼんぼりの明かりの中、情緒や優美さを纏った踊り手が坂の街を流し歩きます。ただ静かな踊りというのではなく、屈指の難曲と言われる越中おわら節に合わせての踊りは内なるエネルギーすら感じさせます。それゆえ、時代が変われども親から子へ、子から孫へと引き継がれたアイデンティティが根付いているのを感じさせます。時代の変化は目まぐるしいですが、心のひだに沁み込んでくるこの「おわら風の盆」の伝統が今後も続くことを願いますし、皆様もチャンスがあれば是非、富山に出かけられてみてはいかがでしょうか。

富山市八尾(やつお)町「おわら風の盆」
富山市八尾(やつお)町「おわら風の盆」
富山市八尾(やつお)町「おわら風の盆」
「おわら風の盆」富山市八尾(やつお)町